「40代から古着屋を始めるなんて無謀じゃない?」
そう思う人も多いかもしれません。
この記事では、なぜ私が40代で古着屋を始めたのか、そして田舎町で小さな古着屋を運営している理由をまとめました。
これから古着屋を始めたい人や、古着が好きな方にとって、参考になれば嬉しいです。
高校で出会った古着と最初の失敗
高校生の時に「古着=カッコいい」というイメージで買い始めました。
でも当時はセンスがなく、ただ着ていただけ。
「古着を着ていればオシャレ」という勘違いからのスタートでした。
大学生:おしゃれに目覚める
大学で出会った友人と東京へ。
彼のファッションを見て「自分はダサい」と痛感。
そこから髪型や靴まで気にするようになり、雑誌を読みながら裏原ブランドを買う日々が始まりました。
90年代後半〜2000年代:古着ブーム
大学卒業の頃は空前の古着ブーム。
雑誌を読み漁り、真似をして古着を購入。
当時は「年代」なんて気にせず、見た目だけで選んでいました。
結婚後:古着から離れた時期
結婚してからは「ナノユニバース」や「アメリカンラグシー」など、キレイめな洋服を買うように。
古着からは少し距離を置いていました。
36歳:クレープのキッチンカー開業
36歳でキッチンカーを始めてからは、毎日粉やクリームと格闘。
「汚れてもいいや」とユニクロばかりを着ていました。
古着との再会:高すぎる新品服
少し余裕ができてZOZOTOWNを覗いたら、欲しい服がどれも高すぎて買えない…。
そこで「もう一度古着で探してみよう」と思い、久しぶりに古着を見たら、昔とは違う価格帯に驚きました。
「同じように悩んでいる人が多いはず」と感じた瞬間です。
オンライン古着屋を始めるが苦戦
思い切ってオンラインで古着販売を開始。
でも、最初は全然売れませんでした。
SNSやECの勉強を必死にし、少しずつ売れるようになったけど…
昼はキッチンカー、夜は古着出品でヘトヘト。
「もう辞めよう」と思いました。
実店舗オープン:田舎町で古着屋を始めた理由
そんな時、偶然空いていた義父の貸店舗。
「やってみたら?」の一言で、常陸太田市に古着屋を開く決心をしました。
なぜ都会ではなく田舎か?
それは「ゆっくり古着を探せる時間と空間を提供したかったから」です。
1年目の成功と2年目の壁
オープン直後はたくさんのお客様に来ていただき、1ヶ月で数百点が旅立つことも。
調子に乗って高額な仕入れもしていました。
しかし、2年目に入ると在庫が増え、売れ残る商品も多発。
「安くすれば売れる」わけではなく、「デザインや質が伴わないと売れない」と気づきました。
3年目:古着屋を続けられた理由
「もう数ヶ月で閉店だな」と思った頃、今取引している業者さんと出会いました。
小さな田舎町の古着屋のために全力で協力してくれたおかげで、今もお店を続けられています。
だから私は思います。
「お店に並ぶ商品を悪く言わないで欲しい」。
商品には多くの人の手間と想いが込められているからです。
まとめ|40代から古着屋を始めても遅くない
私はファッション業界の人間でもない、普通の40代。
それでも「古着が好き」という気持ちひとつで古着屋を始めました。
古着は、価格が手頃で、環境にも優しく、何より自分らしいファッションを楽しめます。
もしあなたが「古着屋をやってみたい」「また古着を着たい」と思っているなら、年齢は関係ありません。
田舎町でも、40代でも、普通の人間でも——古着屋は始められるんです。
